この命は、貴方だけの物…。
貴方のためなら…。
死んだって構わない…。
「私は幸せよ…貴方が無事なら…」
呼吸が段々小さくなっていく。
口から血を流しながら喋る少女の顔色は血の気が引いたように青い。
それでも普段の美しさは残っている。
「…」
少年の瞳に涙が浮かぶ。
少年、いやハリーは目の前の少女を抱き起こし、少女髪をすきながら溜めていた涙を流す。
「僕のせいで…」
「いいえ、私はこうなる事は分っていたわ。でも、これは変えちゃいけない未来だったから」
は未来を透視する力を持っていた。
その能力でリドルがハリーの力を恐れ魔法を放った瞬間に自分が身代わりになると言う未来をみたのだ。
「この能力があるせいで誰も私には近寄らなかったわ。でも、ハリー貴方だけは違った。無邪気な笑顔で私に話し掛けてきてくれた…」
涙を流しているハリーの頬の涙をすくいながら、はニッコリと微笑む。
「私は、それが嬉しかった。ハリーの為に死ねるなら本望よ…」
「死ぬなんて言うな!!」
涙のせいでの顔が見えない。
涙なんて、どうして流れるんだ…。
まだ、死ぬと決まったわけじゃない…。
なのに…。
なぜ…?
「絶対に助けてみせるから…」
ハリーは涙を拭き、を元気付けようとするがは首を横に振った。
「…もう、間に合わないわ。リドルの魔法の威力を知らないわけではないでしょう…?」
「でもっ!!」
「お願い…。最後に…」
抱きしめて欲しいの…。
それを聞いたハリーは、力一杯の細い身体を抱きしめた。
の体温は少しずつ低くなっていくのがわかる。
「大丈夫、絶対…」
はハリーの唇に自分の唇を重ね合わし、小さく呟く。
大好きだよ…。
そして、はゆっくりと瞳を閉じた。
「…?ねぇ、嘘だ…」
ハリーはの身体を揺さぶった。
「起きて…。また、僕に笑って見せてよ…」
肩を震わせながら空を見上げる…。
わあああああああぁぁ!!!
はそれ以来目を開く事はなかった…。
ハリーは数年たった今でも、よく夢を見る。
自分に力がないばかりに起こった悲劇。
これは、忘れてはならない記憶だ…。
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あとがき(言い訳)
こんにちは、華白です。
キリ番の書き直し作品どうでしたでしょうか?
頑張って書いたのですが、シリアスになっているかどうか不安でたまりません…。
喜んでいただけたら幸いです。
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『心の瞳』の華白さまより頂きました。
一度ハリー夢でリクしたところ、
間違えてシリウス夢を頂き(それも大変素晴らしい夢)
その書き直し、ということで頂きました。
壮大な感動作を有難うございました。
華白サマよりいただいたシリウス夢はここから。
→心の瞳