人は夢を見る。
夢は夢であって、現実ではない。

真実を唱える夢を
僕は見ていたのかもしれない。











Dream



























小さな部屋。





実際には小さくは無い。



ただ、色んなもので溢れ返っているから

小さく見えるのかもしれない。












「おい、リーマス。
 俺のベッドの上でチョコ食うなよ。」







突然後ろ側から声がした。




凛とした、空気を切るような
芯のある声。






振り返ると、
黒い髪で、背の高い少年が顔を顰めて立っていた。











「良いじゃないかシリウス。
 たまたま座った場所が君のベッドの上だっただけなんだから。」








今度は自分の斜め前から声がした。


柔らかくて、安心するような声。

其処を見ると、鷹色の少年が
笑顔でチョコを食べていた。








「まぁいいじゃないか。
 もうちょっと甘いものに慣れても良いんじゃないかい?シリウス君よ。」











視線を、背の高い黒い髪の少年に向けると、
その少年の隣にもう一人いた。






しっかりとした声色。
人を落ち着かせる力のある声。







黒い髪がくしゃくしゃとした
癖っ毛の眼鏡をかけた少年が微笑んでいた。













「・・・・ハリー?」













その少年は、ハリーに驚くほど似ていた。

額の傷は無いし、瞳の色も違うけれど

ほとんど生き写しといって良い程。















 君もこのシリウス君が甘いものを好きになるように手伝ってくれ」







くしゃくしゃした髪の少年は、
にこり、とに笑いかけ、
鷹色の髪の少年から板チョコを一枚渡される。







「おぃ、。俺たち親友だよな?
 そんなことしないよな?」




「・・・・」





不安げに見てくる少年も
自分の名を呼ぶ。







「親友だから君の甘嫌いを直してあげようとしてるんだよ。
 ねぇ?。」
「・・・・」





楽しそうに笑う、鷹色の髪の少年も
自分を知っているようだ。








驚きを隠せない。

















「さぁ、アーン」







“ジェームズ”は“シリウス”を羽交い絞めにし、
そしてに意地悪く微笑みかける。






、その板チョコを入れてやってくれ!」
「なっ?!ふざけるなよ!おぃ、離せ!」
「シリウス、美味しいんだから。ね?」
「うるせぇ!大体リーマスは・・・」
















まるで会話が入ってこない。



頭に入らない。


























どうして彼らは自分を知っているのか。























まるで、初対面じゃないかのように・・・・・





































ぱきん、と音がして、
手の中の異物感は消えた。













驚いて自分の手を見ると、
板チョコが割れて床に落ちて行く瞬間が目に入った。
























「あ・・・・」

























コトン、とチョコが床に落ちる。









































床一面が明るく光った。








足元が沼のように沈んでゆく。































視線を元に戻すと


彼らは遠ざかっていった。














































「・・・・っ!」



















目を開けた先にあったのは
真っ黒な世界。

















「・・・・夢・・・か?」

























背中が寝汗でべとつく。







くしゃくしゃと髪を掻くと、
枕もとの時計へ手を伸ばした。






時計の針は午前二時を少し廻ったところだった。



















「・・・夢・・・」
















時計を元に戻して、
窓を見る。













月が大きく欠けていた。




































はぼぅ、と夢を思い出していた。








長身の少年と
鷹色の髪の少年。





それから――――












ハリーに似た少年。















夢なのに。

彼らは自分の名を知っていた。













そして、顔もはっきりと覚えている。














「本当に・・・・夢なのか・・・・?」
































いくら考えても分からない。


同じ制服を着ていたし、
ネクタイだって。








彼らを見たことは無い。








多分、同じ寮なのに。












































朝、は一番早く起きて
ダンブルドアの元へと急いだ。





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短いよ――。
ようはこの話で親世代を出したかったんです。
もしかしたらこの先のこと、分かった人いるかもしれませんね(汗)