どうしてだろう。
君と僕はこうも似てしまうのだろう。
The sun.
「、次の授業は一緒に行こうよ。」
「良いのかい?」
「当たり前だよ。」
日の当りが良い廊下。
昨日のあの席で親しくなったハリーとは
2人、並んで誰もいない静かな廊下を歩く。
窓のガラスにはめられた格子の形に添って
影は2人の足元に落ちている。
今日は晴れ。
昨日の入学式は雨が降っていた事も有ってか、空気がとても澄んでいた。
石で出来た廊下を歩く二人の歩く音が交互に木霊しては壁へと吸い込まれていく。
「は、今まで何をしていたの?」
重すぎて片手では持てないのだろう、ハリーは鞄を腕に抱えなおしてにそう質問をした。
「今まで・・・・?」
は、表情を少し崩してハリーを見た。
「今まで・・は・・・ずっと一人だった。
生まれた時から、親はいなくて。」
嘘を、付いた。
は歩くスピードを重たい鞄を持つハリーにあわせながら言った。
ハリーはハリーで、ただ小さく「そっか」とだけ応えた。
「何か、僕達似てるね。」
ふと、ハリーは脚を止めて窓を見て云った。
「似ている?」
も、同じように窓に目をやる。
何処までも澄み切った青い空が、雄大な雲と共に流れていた。
「・・・・うん、似てる。」
ハリーは可笑しそうに口元を綻ばせ、窓に映った自分と、を見比べて再度呟いた。
ハリーとは身長がほぼ同じで、2人とも同じ黒い髪だった。
同じ黒、とは言っても、ハリーの黒との黒は少し違っていた。
ハリーは茶色がほんのり入った柔らかい黒。
は漆黒の黒。本当に黒、という色をしている。
瞳の色はハリーとは違う、スカイブルー。
空をそのまま映したように澄んだ蒼だった。
顔つきも何となく似ているが、何となく似ていないといえばそうなる、そんな感じだった。
しいて言うなら、ハリーは可愛い系、
は美人系、そう分ける事も出来るだろう。
「似ている・・・のかな。」
「似てるよ。僕がそう思うんだから。」
「ずいぶん、自身があるみたいだな?」
「まぁね。」
「そうか。」
2人はくすくす笑うと、次の授業に遅れないようにまた同じ道を歩き始めた。
太陽の温かい光が心地良かった。
Next.