懐かしくて何故か悲しくて。僕は何者なんだろう。


Make up your mind.



、君は今何歳かの?」



「17・・・です。」




長くて古い廊下を、はダンブルドアと並んで歩いた。
あれから二、三日した今日、の傷は少し癒え、顔色もだいぶ良くなっていた。





そんな時、ダンブルドアは
”しばらくこの学校の生徒として生活をしないか”と、に提案をした。







「新学期は明日から始まる。その時に、君を転入生として
迎え入れようかと考えて居るのじゃが・・・君は、それで良いかね?」
「ええ・・・。構いません・・・。」



は、両親を無くし、
行く充ても無いこの身をどうするか考えていたのですんなりと首を縦に振った。
のその返事を聞くとダンブルドアは、宜しい、とでも云うかのようにゆっくりと首を縦に軽く倒した。




「では、。この学校に転入生として入るには
 少々口裏あわせをしておかねばならないと考えておる。
 だから、これから君がどのようにして此処へ来たのか、
 それを説明しようと思うのじゃが・・・。構わないかのう?」

ダンブルドアは、真剣な眼差しでを見つめる。
は一瞬ためらった。


もし、自分の正体、何故命を狙われなければならなかったのか。
その答が其処にあるのなら、自分はどうしたら良い?


は目を閉じて数秒考え込み、やがて呟いた。


「はい・・・。僕の来た・・・その場所を・・・見せてください・・・。」





行き着いた先は、何の変哲も無い扉。
扉自体は木で出来ている。その縁は金が剥げたような装飾で飾られていた。






キィ、と軽い音を立てて扉は、開かれた。








































「今年は、新入生の他に、もう一人紹介するべき仲間がいる。」





新しく入った新入生でざわついていた大広間の中もダンブルドアの一声で静になる。




「では、さっそく出てきてもらおう。」







ダンブルドアが手招きをするように手を仰ぐと、大広間の入り口がゆっくりと開き、少年は、一斉に注目を浴びる。
中には、椅子の上に立ち、身を乗り出して少年を見ようとする者まで居た。
その中をゆっくりと歩いて、組み分け帽子の椅子に座る。
帽子をかぶり、少年は、目を閉じた。





「・・・・グリフィンドール!!」








帽子からは、その寮の名前が挙げられた。
グリフィンドールからは割れんばかりの歓声が轟き、他の寮からは文句を言う声が聞こえた。




「彼には、7年生に入ってもらうことになっている。 まだ解らない事も沢山有るだろう。
 だから皆、寮を問わずに親しくして欲しい。」


ダンブルドアが其処まで云うとテールの上には沢山のご馳走が所狭しと現れた。
少年は背中を叩かれながら、一番手前の席に座る。





「君の名前は?」





ふと、隣から声を掛けられた。
落ち着きのある、テノールバスの声。
少年は、声をかけた主の方に向いた。
声を掛けたその人物はとても穏やかに微笑んでいた。


「僕はハリー。ハリー・ポッター。君と同じ七年生だよ。よろしく。」




差し出された右手に、
少年は一瞬驚きの表情を見せたが、すぐに微笑んでその手を握り返した。



「僕は、。 
 ・・・。よろしく、ハリー。」




この出会いが、この後自身の運命を握るかぎになるとは
この時だれも思ってはいなかった。





Next.