突然の出会い
運命の出会い。
Interview.
ボンっ!!
と、何かが爆発する音と共に
バタバタと廊下を走る数人の足音。
「やったぜ、今日も大成功だな!ジェームズ!!」
長身で、長めの黒髪を靡かせ
ひょい、とフェンスを乗り越えながら笑う少年。
「毎回の事だけど・・・引っかかるセブルスもセブルスだね。」
その少年の後に続いて
フェンスを飛び越えながら微笑む
鷹色の髪の少年。
「だけど・・・また僕達先生に見つかるの?」
おたおたとフェンスを飛び越えようとする、
小さな少年。
「見つかったら見つかったでいいだろう!
今はこの快感を味わうのさ!ピーター!!!」
そして、
くしゃくしゃとした黒髪で
丸い眼鏡をかけた少年。
四人はフェンスを飛び越え、
中庭を横切ると一つの部屋に飛び込んだ。
バタン、と扉を閉めると
四人は座り込む。
「今回のはだいぶ量が多かったよな」
アイツはホントにのろまだよな、
と長身の少年は笑った。
「はは、本当にからかいがいあるよね、セブルスは。」
鷹色の少年は目を細めて笑うと
傍にいた小柄な少年に笑いかけた。
「・・・・ジェームズ?」
ふ、と鷹色の髪の少年は、
静に何かを見つめているくしゃくしゃした髪の少年の名を不思議そうに呼んだ。
“ジェームズ”と呼ばれた少年は
三人より少し奥に入ったところに立ち、
部屋の中心、柱のある其の部分に向ってたっていた。
「・・・・シリウス、リーマス、ピーター。
ちょっと来てくれ。」
“シリウス”“リーマス”“ピーター”と
それぞれ呼ばれた少年達は、
それまで笑っていた顔を曇らせ
互いに目を合わせると静に近づいていった。
そのなかで、長身、
“シリウス”と呼ばれた少年はジェームズの隣に立ち
其処にあるものを見つめる。
「・・・・・人・・・・?」
其処には、
少年が一人倒れていた。
かちゃかちゃと、ビンが触れ合う音がする。
はっきりしない頭でその音を捉えると
重たい瞼をゆっくりと持ち上げた。
最初に瞳に映ったのは
白い天井。
「君、目が醒めたみたいだね。」
「シリウス、先生を呼んできてくれ。」
そして四人の顔。
自分を囲んで見下ろすようにしていた。
「まぁ、目が醒めたの。
さぁ、これをお飲みなさい。体力の消費が激しかったみたいですからね。」
ずぃ、と目の前に差し出されたゴブレットは、
もくもくと白い煙が立っていた。
「あ・・・はい。」
少年はごくり、と生唾を飲み込むと
一気にゴブレットの中身を飲み干す。
「すいません・・・でした」
それから苦々しそうな表情で
口元を腕で覆うとゴブレットを返した。
その先生はゆっくり眠りなさい、
と言うと、カーテンの向こうに消えていった。
「・・・君、グリフィンドール生だね?」
ぼぅ、と天井を見つめていると
くしゃくしゃした髪の少年が話し掛けてきた。
「え・・・あぁ・・・。そうだけど」
ホントはちゃんと応えられるんだけど。
今は力はいんなくって。
気だるいような声しか出なかった。
「けど、僕、君を見た事ないんだ。」
くしゃくしゃした髪の少年の隣にいた
鷹色の髪の少年が自分を覗き込む形でそう言った。
「・・・おまえ、何者だ?」
こんどは逆方向から
長身の少年が聞いて来た。
その少年と目が合う。
その少年は一瞬目を見開いて
そして静に横を向いた。
「シリウス、何者なんだって失礼だろ?
まずは僕達から自己紹介だ。」
その言葉のしたほうに顔を向ける。
身体がこわばった。
さっきは朦朧としていて、
顔なんかはっきり見なかったけど。
この人は・・・・
「は・・・・り・・・」
ハリーだ。
瞳の色が違う。
どうして?周りにいる人は
自分の見たことの無い人たちばかり。
ロンとハーマイオニーは?
それに、喋り方だって全然別人みたいに・・・・
「どうかしたかい?
僕はリーマス。リーマス・J・ルーピンだよ。」
鷹色の髪の少年は、優しく微笑んだ。
「僕はピーター。ピーター・ペティグリュー。」
身長の小さな少年は
おどおどしながら、だけど笑っていた。
「・・・俺は・・・シリウス。
シリウス・ブラック・・。」
長身の少年は、
不機嫌そうな声だった。
自分は思わず視線を向ける。
この人がブラック。
ヴォルデモートの臣下に付いて
ハリーの両親を殺し
そして・・・・自分の両親も殺した
あのシリウス・ブラック。
「僕はジェームズ。ジェームズ・ポッターだよ。
君は?」
“ハリーに似た少年”は、
ジェームズと名乗った。
表情が、優しい表情がとてもハリーに似ている。
「僕は・・・。
・・・・・」
何故か
無性に泣きたくなった。
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第二章の始まりです。
謎が一杯ですね〜。
次回でだいたいわかるはずです。