僕達は、君を忘れない。
忘れないよ。
だから、いつでも僕達の事を思っていて。
Good by,My friend....
ざわざわと大広間の中は
沢山の話し声が飛び交っていた。
其れも其のはず、
休日の日に全員が呼び出されたのだから。
「どうしたのかしら、せっかくの休みなのに・・・」
「俺、さっき転入生が来るって聞いたぜ」
「あら、私はパーティーが開催されるって聞いたわ?」
集められた生徒達は、
どうして集められたのか、又
何が起こるのか分からず、
かってな情報を飛ばしあっている。
只、ハリー、ロン、ハーマイオニーの三人と、
教師達を抜かして・・・。
「皆、わしの話を聞いてはもらえんかの?」
不意にダンブルドアは立ち上がり、
そして二、三度手を叩くと
大広間の中は水が打ったように静になった。
「今日、皆に集まってもらったのは、
新たな仲間を迎えるわけでもなく、パーティーをする為でもない。」
今では、誰もがダンブルドアを見つめていた。
この空気。
只の話ではない。
「今日皆に集まってもらったのは、
短い間じゃったが、この学校で学んだ生徒が一人、
この学校から離れた事を告げるためじゃ。」
ダンブルドアがそう言うのと同時に、
大広間の中は急に騒がしくなった。
席を立って辺りを見渡すものもいれば、
友人と話し、誰がいなくなったのか論争するものもいる。
「静に。まだ、話は続いておる。」
ダンブルドアが大声で言うと、
また大広間は静まり返った。
「わしは皆に、真実を話すべきだと考えた。
なぜなら、もし此処で真実を隠したなら彼のしてきたことを
無駄にするような気がしたからじゃ。」
ダンブルドアはちらり、とハリー達に視線を落とす。
三人の目は、赤くはれていた。
「その人物は、つい最近転入してきた
グリフィンドールの。・じゃ。」
今度は、誰も騒がなかった。
今はもう、誰もがダンブルドアに集中している。
「は、本来この時代の人間ではないのじゃ。
彼は両親を何者かによって殺され・・・そして時を隔てて
此処へ飛ばされてきた・・・」
彼を知るものは多くも少なくも無い。
「じゃが、彼は己の運命からは逃げなかった。
その結果として・・・・彼は、は自分のいるべき時代へと・・
帰ったのじゃ。」
だが、彼を知るものにとって、
それは死別した時のような大きなショックを
与えた。
「の運命のために、
皆、祈りを一つに。」
『・』
「結局、俺たちさよならって、云えなかったんだよな・・」
星の輝く夜空の下で。
「を最後に見たのって、
が男性を追いかけていった後だったもの・・」
の傍にいた彼らは
心にぽっかりと空いた穴を見つめるように
星を、月を、夜空を高く仰ぐ。
「だめだよ、ロン、ハーマイオニー。
もう、マイナスに考えるのは止めよう?
もう・・・泣かないようにしなくちゃ。僕達、
が“帰って”からずっと泣いてるだろ?」
ハリーはぐすっと鼻をすすると、
ロンとハーマイオニーに言い聞かせるように呟いた。
「それに、は帰っただけで・・・
きっと、僕達はまた逢えるよ。永遠の別れなんかじゃない。」
ロンとハーマイオニーはハリーを見つめた。
泣きすぎた目は赤くなって、
腫れぼったくて痛いけれど。
「さよなら、なんて
云う必要・・・無いんだよ。」
僕達はを忘れない。
この世界に生きる限り
何処かで彼とまた逢えるその日を胸に。
「僕達は悲しむんじゃなくて、
期待をもたなくちゃ。何時かに逢った其の日のために。」
だから、今はさよなら。
忘れないよ。
君が僕達の仲間だって事。
其れは時間なんか関係ない。
ずっと、
ずっと
友達だから。
next
今回はハリー達サイドでお送りしました。
ハリー達が登場するのはこれが最後(の筈)
次からは何かが起こりますので〜。