もし、本当のことが目の前にあっても
嬉しいとか、悲しいとか、
そんな感情なんか捨ててしまえるような気がするんだ・・・






樹魂の歌  00-The first








・・・・逃げ・・・ろ・・・』

『?!父さん・・どうしたんだ!母さんは?それに
 この傷・・・・・』

『今・・・は説明している暇は無い・・・は・・やく・・逃げろ・・・
 ”やつら”に・・・居場所が知れた・・・』

『父さん!!!やつらって?!何があったんだ・・・・!!』





















黄色い、光を見た。






真ん丸くて、



まるで暗闇にぽっかりと穴があいたような





そんな光。










それを見たら、



意識が無くなって、





足元から落ちる感覚を感じた。







父さんは、母さんを守ろうとした。








だけど母さんは、殺された。







父さんも瀕死の状態で






俺を逃がす為に




最後の力を使って

















死んだ。



















落ちていく暗闇の中でまた、黄色い光が見えた。


暗闇の海の中で見つけた光。









俺は必死にもがいて

手を伸ばした。









「おや・・・・これは・・・」








身体が重くて、

声が出なくて、

力が出なくて。













光に飛び込んだ先には




一人の老人がいたんだ。









NEXT.




††
この小説の題名、わかる人は分かると思います。
ですが、大体の人は知らないと思うので説明しますね。
「樹魂の歌」(じゅこんのうた)は、マンドリンの曲で、

『マンドリンオーケストラの為の「樹魂の歌」 
(岐阜シティマンドリン合奏団15周年記念曲)』

全体的にはこんな名前の大曲なんですね。
作曲は藤掛廣幸さん。
樹齢1500年を越える桜の命に感動して作曲なさったものだそうです。
機会があれば、この曲を聴いてみてください。

※マンドリン・・・ギターのような楽器。ウクレレの本体の部分がアーモンドのような
         形をしている楽器です。