別れよっか。



そう言った私の声は不思議と震えていなかった。






さよなら私の恋心
 
また会う時にはうんと幸せな恋の時にしてね、じゃないともう貴方とは会えなくなっちゃうよ。




「・・・は?」

「あ、わけわかんねぇって顔してる。」






誰もいない夜の談話室、月明かりが照らし出す中私とシリウスだけの世界。
そんな最高なシチュエーションの中でしている話が別れ話でなければとてもロマンチックなのに。
現実はそう甘くはない。






「なんだよ、お前は俺のこと好きじゃなかったのかよ?」

「うーん、むしろ大好きで仕方がないんだけど、ね。」

「・・・わけわかんねぇ、だったら別れる必要とかねぇじゃん。」






はぁ、とシリウスが吐いた溜息は私への呆れから来たもので、一応それが(別れちゃうけど)
今まで付き合ってた女に対する態度なのか微妙に思った。
シリウスは別れるという事を否定もしなくて、ましてや私を引きとめようともしない。
やっぱり私は愛されてなかったのか、と涙が込み上げてきた。






「・・・なんでお前が泣くわけ?」



ズビッ、と私の鼻をすする音だけが響いた。



「別れようって言ってるのはなつ、お前だろ?」



「で、結局どうすんの?俺はどっちでもいいけど。」






パリン、と頭の中で何かが割れた音がした。
(それは私の自尊心だったのか自制心だったのか)






「わかわかんないのはこっちだよ!一緒にいてもちっとも楽しそうにしてくれないし私の話聞いてても違うとこ見てるし好きで好きで告白したのにこれじゃ片想いのほうが楽しかった!所詮私はどうでもいんでしょ?別れようって言われてはいそうですねって言って別れられるよなそんなちっぽけなものなんでしょ?一緒にいても一緒にいなくてもどっちでもいいような存在なんでしょ?そんなんだったら付き合ってても嬉しくもなんともないもん!」






今まで言えなかった事が一気に爆発した。
止まったはずの涙がとめどなく溢れてきた。






「逆ギレされてもウザイし。」



本当はそんなことねぇよって言って欲しかった。
本当は抱き寄せて欲しかった。



「今日で俺とお前はおしまい、じゃあな。」








最初から、シリウスが私に優しくしてくれた事なんてなかったのに私は高望みしすぎた。


End


芹沢なつサマから頂きました。
シリウス酷い男ですね(笑
だけどやっぱり片思いで付き合ってても切ない・・・確かにその通りです!
シリウスにサヨナラしたヒロインは偉い!(笑
そしてどうもこんな素敵な夢を有難うございました!!